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インターパルファム、2020年第1四半期大幅減収減益

香水開発大手のインターパルファムは、11日、2020年第1四半期の決算報告で、売上高は前年同期比18.7%減の1億4480万ドル、営業利益は前年同期比46.6%減の1780万ドルだったと発表した。新型コロナウイルスのパンデミックで3月中旬までに世界中のほぼすべての販売拠点が閉鎖されたため、大きな打撃を受けた。

中東とアジアが最も打撃を受けた市場で、今期の売上高は前年同期と比較してそれぞれ44%と37%減少した。北米および西ヨーロッパでは、ロックダウンが四半期の後半に実施されたことより、 今期売上高は、前年同期と比較して、それぞれ1%および11%減少にとどまった。

同社は第2四半期の売上高はさらに減少すると予想しているが、プラス面として、危機が後退している多くの地理的市場で在宅および店舗閉鎖の規制が徐々に解除されていることから下半期の改善を見込んでいる。3月末から4月にかけて、中国をはじめアジア市場の一部が再オープンした。中国市場で人気のアナスイは3月に劇的に改善しており小売店での販売は2月の約2倍を記録。中東、ヨーロッパのいくつかの国では、店舗の再オープンの計画を進めていることも好材料としている。

ビジネスプランの変更として、ケイトスペードニューヨーク、ジミーチュウ、アナスイ、GUESSなど主要ブランドの新作の立ち上げを2021年まで延期すると発表している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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