世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

イギリスの化粧品およびトイレタリー業界2020年の年間売上10%減少予測

イギリスの化粧品業界は今年、大きなマイナス成長を記録する見通しのようだ。英マーケットリサーチ会社 GlobalDataは、イギリスの化粧品およびトイレタリー産業の2020年の売上は前年より10%(約17億ポンド)減少するという予測をこのほど発表した。

同社の調査によりと、イギリスの消費者のほぼ半数(43%)は、外出する頻度を減らして(または減らす計画)おり、化粧品とトイレタリー製品群で不可欠なものと不要なものの区別化が明らかになると予測している。外出時のマスク着用の義務化は化粧品の必要性をさらに減らしていることも明らかになった。

新型コロナウイルス感染症拡大により収入が減少したイギリスの消費者は、将来的に安い価格帯の美容製品やグルーミング製品を購入するようになると予測しているほか、 経済的および金融的不確実性がこの傾向をさらに推し進めるとみられる。特にメイクアップ、香水部門は 一般的に使用されるスキンケアや口腔衛生よりも需要が大幅に低下すると予測されている。

GlobalDataのコンシューマーアナリストであるLia Neophytou氏は、「イギリスの化粧品およびトイレタリー業界のすべてのセクターは、2021年に再び成長すると予想されるが、コビット-19以前の値への回復は難しい」と述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP