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美容目的の人工虹彩移植後に重篤な合併症

審美的人工虹彩移植の合併症と移植術後の転帰の報告が1月22日、「American Journal of Ophthalmology」オンラインに掲載された。アメリカのStein Eye Instituteから発表されたこの研究は、他の病院で審美的人工虹彩移植を受けていた患者12人(24眼)のカルテレビューを対象に実施された。

患者の8眼はKahn Medical Devices 社製のNewColorIris インプラント、16眼がBrightOcular 社製のBrightOcularインプラントの移植を受けていた。人工虹彩移植手術からStein Eye Institute受診までの平均期間は61.7±60.0カ月、移植後の平均追跡期間は35.5±38.1カ月だった。受診時の合併症は虹彩の異常(45.8%)、眼圧上昇(33.3%)、角膜浮腫(25%)、眼内炎症(20.8%)などだった。Stein Eye Instituteでは審美的虹彩の除去(79.2%)、白内障手術(29.2%)、角膜移植(29.2%)、緑内障手術(16.7%)が実施された。追跡期間最終検査における合併症には自己虹彩の損傷(45.8%)、緑内障(29.2%)、白内障(20.8%)、角膜浮腫(16.7%)、眼内炎症(8.3%)などが見られた。

審美的人工虹彩移植は重篤な合併症および人工虹彩除去後も数年にわたる有害な後遺症と関連すると結論された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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