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化粧品原料に有望な睡蓮の抗酸化フラボノイド

エジプトスイレン/ヨザキスイレン(Nymphaea lotus L.)抽出物のフラボノイドの有用性をレビューした論文が1月30日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

消費者が天然由来の有効成分を含む化粧品を好む傾向は続いており、植物ポリフェノールのフラボノイドは薬用化粧品と生物医学の両方の用途で多く利用されている。スイレンは最も集中的に原料としての研究が進んでいる植物のひとつで、中でも雄しべ抽出物には、総フラボノイドの乾燥重量が475mg/gを超える可能性があり、フラボノイドの最も価値のある天然資源に数えられている。また、最近提案された緑色超音波支援抽出法は、雄しべ抽出物のフラボノイド含有量をさらに高めることが実証された。

エジプトスイレン/ヨザキスイレンはアジアを中心に広く分布しており、栽培が容易なため、産業用途に最適な原料である。この薬用植物の美容的価値に関するさらなる研究は、その伝統的な使用法を科学的に分析し、化粧品業界での将来の使用を促進するため、フラボノイド以外のさまざまな生物学的活性も調査することであると示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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