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仏プレステージビューティーの2020年売上高20%減少

フランスのプレステージビューティーの2020年の年間総売上高は、前年と比べて20%減少したとグローバル情報会社 NPDグループは、このほど発表した。コロナ渦、eコマースの売上高は前年比52%と大幅に増加したが、実店舗での売上減少(前年比26%減)を補うことはできなかった。

メイクアップ、スキンケア、ボディケア、フレグランス、ヘアケアを部門別にみると、メイクアップが最大の打撃を受け、小さなセグメントではあるがプレステージヘアケアは目覚ましい成長を報告した。

メイクアップ部門は2019年と比較して売上は35%減少した。リモートワークは社会生活に影響を与え、 政府によるフェイスマスク着用規制により、リップメイクの売上は53%減少した。

スキンケア部門は消費者がスキンケアのルーチンを維持する傾向が高かったため前年比25%の減少の結果となった。マスク着用が新たなニーズを生み出し、抗ニキビや抗皮膚炎のスキンケアの売上は32%増加した。

セルフケアのトレンドとして消費者が自宅でスパを利用するようになったため、ボディクリーム、ローション、スプレーなどプレステージボディケアは成長し、市場シェアの1%以上を獲得した。

フレグランス部門は、クリスマスの時期である2020年11月30日〜12月27日までの間に2019年の同時期と比較して17%も売上を増加し上半期の売上減を補ったが、年間売上では前年比15%減少となった。

ヘアケア部門は、 他のプレステージカテゴリーとは異なり、2020年の売上高は前年比27%増加した。オンラインでの売上が59%と過半数を超える成長ぶりだった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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