グローバル情報会社NPDグループは、イギリスのプレステージスキンケアの2020年の売上は前年より23％減少して２億9500万ポンドだったとこのほど、発表した。コロナ渦、小売店が定期的に閉鎖されたことが大きな打撃となったほか、消費者が家庭での従来のスキンケアのルーチンを見直したことも要因となった。

Pinterest（ピンタレスト）の2021年のトレンド予測レポートによると、Skinimalism（スキニマリズム）のトレンドは、最小限の基本に返るアプローチで簡素化されたスキンケアとメイクアップのルーチンを特徴とする。化粧は美肌を尊重したナチュラルメイクが中心となる。NPDの調査によると、イギリスの消費者はスキンケアにこのトレンドを取り入れているという。

スキンケアで３つアイテムがカテゴリー全体の売上減少より少ないことが報告された。プレステージフェイスクリームの売上高は20％減少、プレステージフェイスクレンザーは17％減少、フェイシャルエクスフォリエーターは3％減少した。

過去（2018年と2019年）のプレステージスキンケアアイテムの成長株はアイトリートメント製品だったが、2020年は洗顔料がアイトリートメントよりも売上が上回ったと報告されている。マスク着用が新たなニーズを生み出し、消費者は美肌をより求めるようになったため、抗ニキビ美容液の2020年の売上高は前年より51％増加した。