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世界の美容オイルの需要増加—今後10年間の年平均成長率8%と予測

アメリカの市場調査会社Fact.MRは、世界でソーシャルメディアの影響とセルフケアの人気の高まりにより、美容オイルの需要が高まるという予測を発表した。世界の美容オイル市場は、2021年から2031年の間に8%の年平均成長率(CAGR)を記録すると予測した。 美容オイルは、フェイシャルオイル、ヘアオイル、エリキシルオイルなど、さまざまなパーソナルケア製品に使用されており、美容液、保湿剤、リップクリームなどの重要な成分になりつつある。美容製品への支出急増という予測が、同市場の成長を支える。

同社は、有料レポート「 Beauty Oils Market, Forecast, Trend, Analysis & Competition Tracking – Global Market Insights 2021 to 2031」の中で今後10年間の美容オイルの製品群別分析、市場成長予測、トレンド、競合社分析などをまとめている。 美容オイル市場調査からの重要なポイントは次の通り。

世界の美容オイル市場の2021年〜2031年の見通し
・世界の美容オイルの売上高は、2016年から2020年の間6%のCAGRで成長したが、2021年から2031年は、さらに増加して8%のCAGRで増加すると予測される。

・オレンジオイルセグメントは、予測期間中、5.5%のCAGRで成長すると予測される。毒素を含まない自然な特性により、アロマテラピー、ローション、治療用製品に幅広く使用され、今後10年間で市場シェア30%を占めると予想される。

・販売チャネル分析では、コロナ収束後もオンラインチャネルでの取引は勢いを継続すると予測される。

・地理的分析では、北米市場は主要なプレーヤーの存在と消費者の増加により、世界市場を牽引する可能性がある。ヨーロッパでは、ドイツの美容オイル市場は150億米ドル相当に達しており欧州地域をリードしている。ドイツ人は他のヨーロッパの消費者よりも美容オイルに多くを投資しており、プレーヤーにとって良い前兆となる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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