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心臓に良い食事法、腹部脂肪を減らすにも効果的

腹部脂肪を減らすには、心臓に良いといわれる食事法が効果的であるという研究の公表が8月23日、オランダの大手医薬系情報サービス業Wolters Kluwer Healthからプレスリリースされた。この研究の詳細は同社公式出版物の「ACSM’s Health & Fitness Journal」オンラインに掲載されている。

最近のデータによると、米国人の54%が腹部肥満であり、推定平均ウエスト周囲径は増加傾向にある。体重とは無関係に、ウエスト周囲が大きいほど心血管疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームのリスクが高くなるため、肥満対策の中でも腹部脂肪に注目が集まっている。そのため、腹部脂肪に効果があるとする方法(高タンパク食、原始人ダイエット、緑茶カテキンなど)がいくつも提唱されている。しかし、論文筆頭著者でカリフォルニア工科大学栄養学部准教授のKari D. Pilolla博士は「腹部脂肪を標的とする奇跡の食事、食物、栄養素、または生物活性成分はまだ存在しない」と言う。一方で、繊維が多く、飽和脂肪が少ない心臓の健康に最適な食事は、腹部の肥満を予防および軽減するのにも最適な方法であるとも述べている。

論文では重要事項として、1・腹部肥満を適切に計測し評価することを続けること、2・腹部脂肪を減らす特定の食品があるなどの、誤った情報に惑わされないこと、3・栄養士と協力して個人個人に合った食事法を探ること、を挙げている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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