男性の美容意識は「6クラスター」 行動ログ分析企業がアンケートなどから分類
2021.09.2
編集部
インターネット行動ログ分析事業などを手がける株式会社ヴァリューズ(東京都港区/代表取締役社長:辻本秀幸)は8月30日、国内の20歳以上の男性16,027人を対象に行った、美容商材の購入や美容・身だしなみに関する価値観のアンケートの結果や、Web行動ログをもととして、美容意識の差異を複数のグループに分類する因子クラスター分析を行い、「メンズ美容クラスター」として公開した。
これは、アンケート調査で得られた男性サンプルを基に因子分析をおこない、因子得点を用いて対象者セグメントをおこなったもの。同分析によれば、次の6クラスターに対象者が分類された。
1.ミニマリストクラスター(18.2%)
「すぐに」「安く」を求める、清潔感第一な美容ミニマリスト。美容関心は低いが、最低限の「清潔感」は求めている。時短・簡便といったミニマリスト志向。ドラッグストアで、「すぐに」「安く」手に入る商品を購入。
2.男前ワイルドクラスター(23.2%)
ボディケア意識高し。かっこいい自分を目指す男性的なクラスター。ボディラインや筋肉に自信を持ちたい意識あり。 「クール・かっこいい」自分を目指す。ヘアケア、オーラルケア用品購入者が多い。スキンケアは「肌に合うこと」を重視。
3.チャレンジャークラスター(18.1%)
「ラクして自信を持ちたい」が本音の、価格コンシャス派。美容・身だしなみ意識は低め。ただし、各パーツに自信を持ちたいという志向性は見られる。ヘアケア・オーラルケアといったベーシックな商品は購入。価格コンシャスな一面あり。
4.美容エキスパートクラスター(13.5%)
“盛れる”アプリも愛用中?最も美容意識が高いクラスター。
「自分が好きな見た目の自分になりたい」意識が強い。中性的、優しい・可愛い志向が特徴的。ムダ毛処理などボディ・ヘアケアを追求している。総合ECや百貨店も特徴的に利用。
5.無関心クラスター(5.1%)
最低限整っていればOK。美容関心が低いクラスター。「見た目は最低限整っていればいい」が信条。美容・身だしなみへの関心は全体的に低い。特徴的に購入している商品は見られない。ドラッグストア購入者が多く、価格コンシャス。
6.こだわり趣味人クラスター(21.9%)
身なりにしっかりお金をかける。自分に合う商品を見定めるこだわり派。美容・身だしなみは「楽しいもの」。時間もお金もかけて、身なりを整えている。ヘア関連に特徴が見られる。自分に合うかどうかを重視。総合EC利用率が高め。
また同社は、アンケート調査結果から、男性の美容意識が年代によってどのように変化するのかも浮かび上がってきたとしている。
例えば年齢別に美容関連商品購入のボリュームゾーンを見ると、スキンケア等は若い層、トレーニングはアラサー世代、体臭・汗ケアは30代~40代前半の購入率が高くなり、いずれも年齢を重ねるごとにピークアウトしていく傾向にあったという。
また身だしなみに関する意識を聞いたところ、その意識は30歳ごろまでが高く、30代に入るとコスパ・ミニマルな身だしなみ意識が高まっていくことが分かったとしている。
なお、今回の分析については、9月7日16:00~17:00に「男性美容クラスター分析解説セミナー」として無料セミナーがオンラインで開催される。
詳細や申込み方法は、https://www.valuesccg.com/seminar/20210824-3277/で知ることができる。