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独自の乳化技術でカロテノイドの吸収性を改善 「アスタキサンチン」含有サプリで実証

株式会社ファンケル(横浜市中区/代表取締役社長執行役員CEO:島田和幸)は9月2日、同社独自の自己乳化製法※のサプリメントが一般的な製法と比較して、血中カロテノイドの吸収性を改善することを臨床試験で実証したと発表した。

カロテノイドは水に溶けにくい脂溶性であることから、そのまま摂取しても吸収性が低いことが知られている。

試験は、自己乳化製法の「アスタキサンチン」含有サプリメントを摂取するグループ(被験食品群)と、一般的な製法の「アスタキサンチン」含有サプリメントを摂取するグループ(対照食品群)の2グループにランダムに分け、それぞれ3週間連続で各サプリメントを摂取後、血中「アスタキサンチン」濃度の変化を比較した。

その結果、被験食品群は対照食品群と比較して、摂取1週間後及び3週間後で血中アスタキサンチン濃度の変化が大きく上昇することが確認された(図1)。

これより、同社の自己乳化製剤技術を用いたサプリメントは、血中カロテノイドの吸収性を改善することが分かった。

今回の研究目的について同社は「カロテノイドの一種である『アスタキサンチン』は高い抗酸化作用を有しています。『アスタキサンチン』はピント調節力の維持による疲労感の軽減が報告されています。しかし,カロテノイドは脂溶性であるため吸収性が低く、効率良く摂取するには吸収性を上げる必要があります」と語っている。

なお、この研究成果については「薬理と治療」(Vol.48, No1, 2020)に論文として掲載されたほか、2021年6月に開催された「第21回日本抗加齢医学会総会」にて発表された。

※水に溶けにくく、体に吸収されにくい脂溶性の成分(アスタキサンチン)が水に触れると、自然に素早く均一化されて水になじむ同社の製法。

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