ダイセル、国際大会で「新規グレード多孔質酢酸セルロース微粒子」を発表
2021.11.3
編集部
大手化学品メーカーの株式会社ダイセル(大阪市北区/代表者:小河義美)は、10月18~28日にオンライン開催された「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)メキシコ中間大会2021(IFSCC Conference 2021)」で新規グレード多孔質酢酸セルロース微粒子(Porous-TS-CA)のポスター発表を行った。
すでに同社は、天然由来で生分解性のある酢酸セルロースを独自技術で真球にし、サステナブルかつ柔らかい感触の微粒子(TS-CA)の開発に成功していた。
今回は、既存品よりもさらに柔らかい真球で多孔質酢酸セルロース微粒子(図1)(Porous-TS-CA)の開発を発表した。
この多孔質酢酸セルロース微粒子は油の吸収性が高く(図2)、余分な皮脂を吸収することでファンデーションの皮脂崩れ防止性を向上させるなど、機能性の向上が期待できるという。
今後について同社は、「さらなる感触改良や新たな機能性の開発を進め、皆様の『美と健康』に貢献する化粧品素材の開発を進めていきます」としている。
なお、国際化粧品技術者会連盟(IFSCC/The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)は 80カ国を代表する50の組織と16,000人以上の会員から構成され、化粧品科学の発達や化粧品技術者の地位向上、基礎研究の促進等を目的とする組織だ。