世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

マンゴーの皮が肥満女性の酸化ストレスが軽減

肥満と代謝障害に関係する活性酸素種と酸化ストレスへの有効性が期待されているマンゴーの効果を検討した試験結果が10月23日、「BioMed research international」オンラインに掲載された。

ウルシ科マンゴー属の果実マンゴー(Mangifera indica)は、体内で生成されるフリーラジカルからの保護効果を持つ抗酸化物質として機能するポリフェノール、カロテノイド、テルペン、およびフラボノイドが豊富である。今回の研究は、過体重の被験者における脂質異常症および酸化ストレスに対するマンゴーピールのインビボ抗酸化能を調査するために実施された。試験は、BMIが25.0~29.9(過体重)の25~45歳の女性ボランティア31人に、マンゴーピールパウダー1gの摂取を行う84日間実施した。抗酸化能の評価はベースラインと試験期間の終わりに行った。試験終了後には安全性評価試験も実施した。

その結果、マンゴーピールパウダー摂取で低密度リポタンパク質(LDL)、コレステロール、トリグリセリド、尿素、クレアチニンのレベルが低下し、高密度リポタンパク質(HDL)およびチオバルビツール酸反応性物質(TBARS)が上昇した。これは、マンゴーの皮が肥満者の酸化ストレスと脂質異常症に対して強力なコントロール能を持つ可能性を示唆している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP