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米国市場でプレステージフレグランスの価格が2021年に15%上昇

アメリカ市場で高級フレグランス製品の収益が目覚ましく伸びているようだ。グローバル情報会社NPDグループがこのほどリリースした調査によると、アメリカでプレステージフレグランスの小売価格は2020年と比較して2021年には平均15%上昇したにもかかわらず、売上は好調でスキンケアと同様になった。

NPDグループの米国の小売売上高データによると、フレグランスの平均小売価格は、前の2年間で平均5%上昇していたが、2021年には一気に前年比15%上昇した。プレステージフレグランス製品の2021年の小売価格は男性用、女性用を問わず平均で10ドル近く値上げされたようだ。フレグランス価格の上昇は、主に、フレグランスオイルの割合が高く、一度塗布すると長持ちするパルファムやオードパルファム(EDP)にみられた。

プレミアムラグジュアリーブランドとプライベートデザイナーコレクションも、昨年は高い価格帯の売り行きが好調で市場シェアを伸ばした。175ドルを超える価格のフレグランス製品の年間販売数は前年より2倍以上増加した。これらの消費者購買動向について、同社美容業界アドバイザーのLarissa. Jensen氏は、「高級フレグランスをウェルネスに追加することで消費者は喜びを感じ高い価値を見出している」などと述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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