米バイオHealion Bio、富士フイルム富山とCOVID経口抗ウィルス薬を共同研究

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2022.05.2

国際部

バイオテクノロジー企業Healion Bio(メリーランド州)は、4月29日、富士フイルム株式会社の子会社富士フイルム富山化学と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)などの致命的な病原体に対する抗ウイルス剤のコンビネーションを共同で開発すると発表した。コンビネーション研究には、Healion Bioのプロテアーゼ阻害剤の1つと、富士フイルム富山化学が開発した抗ウイルス薬のファビピラビル(Favipiravir)(製品名アビガン)が含まれる。

Healion Bioの共同創設者であるSina Bavari博士は「伝染性の高い病原体は、検査、ワクチン、病院の治療法だけで止めることはまず不可能。米国防総省(DoD)は層状防御の概念を開発し、手近にある重要な薬は経口抗ウイルス薬と曝露後予防薬で、アウトブレイクを阻止するためにコミュニティーで投与が可能だ」と述べている。また、同社共同創設者兼最高経営責任者(CEO)Simon Newman氏は「SARS-CoV-2は変異を続けているため、モルヌピラビル、パクスロビド、MPro(メインプロテアーゼ)阻害剤のみならず、より多くの薬剤が必要になる。富山フイルム富山化学との協力を進めたい」とコメントしている。

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