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米バイオHealion Bio、富士フイルム富山とCOVID経口抗ウィルス薬を共同研究

バイオテクノロジー企業Healion Bio(メリーランド州)は、4月29日、富士フイルム株式会社の子会社富士フイルム富山化学と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)などの致命的な病原体に対する抗ウイルス剤のコンビネーションを共同で開発すると発表した。コンビネーション研究には、Healion Bioのプロテアーゼ阻害剤の1つと、富士フイルム富山化学が開発した抗ウイルス薬のファビピラビル(Favipiravir)(製品名アビガン)が含まれる。

Healion Bioの共同創設者であるSina Bavari博士は「伝染性の高い病原体は、検査、ワクチン、病院の治療法だけで止めることはまず不可能。米国防総省(DoD)は層状防御の概念を開発し、手近にある重要な薬は経口抗ウイルス薬と曝露後予防薬で、アウトブレイクを阻止するためにコミュニティーで投与が可能だ」と述べている。また、同社共同創設者兼最高経営責任者(CEO)Simon Newman氏は「SARS-CoV-2は変異を続けているため、モルヌピラビル、パクスロビド、MPro(メインプロテアーゼ)阻害剤のみならず、より多くの薬剤が必要になる。富山フイルム富山化学との協力を進めたい」とコメントしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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