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まつげ接着剤含有のホルムアルデヒドに注意

まつげ接着剤のホルムアルデヒドをクロモトロープ酸法で分析した研究結果が6月8日、「Dermatitis」オンラインに掲載された。

まつげエクステンションの人気は劇的に高まっている。まつ毛エクステンションには、接着剤が含まれている市販製品、および独自処方のプロ仕様の接着剤が使用される。どちらのまつげエクステ接着剤は、成分として明記されていないにもかかわらず、発がん性物質でアレルギー性接触皮膚炎を引き起こす可能性があるホルムアルデヒドを放出する可能性が指摘されている。

今回の研究の目的は、クロモトロープ酸法を使用したホルムアルデヒドの測定でまつげ接着剤を評価することだった。市販のまつげ用接着剤17種(うち2種はホルムアルデヒド含有と明記)と20種のプロ用まつげ用接着剤(いずれもホルムアルデヒド含有の明記なし)を購入。合計37個のまつげ用接着剤をクロモトロープ酸法で分析した。

その結果、市販のまつげ用接着剤はホルムアルデヒドが明記された2種の接着剤と、ホルムアルデヒド明記なしの2種の接着剤がクロモトロープ酸法で陽性だった。20種のプロ用まつげ接着剤のうち15種(75.0%)が陽性だった。まつ毛接着剤の使用者と臨床医は、市販とプロ用両方のまつげ接着剤がホルムアルデヒドの発生源になる可能性があることを知っておくべきと示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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