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血中PFAS濃度の高い中年女性に高血圧リスク

ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)の血中濃度と高血圧発症リスクの関連を調査した結果が6月13日、「AHA Journal」オンラインに掲載された。

PFASは血圧制御を混乱させる可能性が指摘された合成化学物質であり、現在、世界的な規制強化が行われている。今回の研究では、Study of Women’s Health Across the Nation(SWAN)に登録された様々な人種および民族の非高血圧中年女性1058人を対象に、PFAS血中濃度と高血圧発症リスクとの関連を調査した。調査は1999年から2017年までの追跡で行われた。

その結果、ベースラインの血清中濃度が最高三分位群は、最低三分位群に比べて、調整ハザード比がペルフルオロオクタンスルホン酸で1.42、直鎖ペルフルオロオクタン酸で1.47、2-(N-エチル-ペルフルオロオクタンスルホンアミド)酢酸で1.42だった。混合物解析では、全PFASの濃度が最高三分位群の女性は、最低三分位群に比べて、ハザード比が1.71となった。いくつかのPFASは、高血圧発症の正の関連を示した。この調査結果は、PFASが女性の心血管疾患リスクの過小評価されている要因である可能性があることを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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