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英ユニリーバ、米ジェノマティカ社と共同で代替原料開発ベンチャーを立ち上げ

英ユニリーバと米バイオテクノロジー企業のジェノマティカ社(カリフォルニア州サンディエゴ)は、16日、共同でクリーニングおよびパーソナルケア製品の代替原料を開発するためベンチャーを立ち上げたと発表した。1億2000万ドルが共同で投資され、パーム油と化石燃料由来のクレンジング原料の代替品を拡大して商品化する。持続可能な方法で調達されたパーム油の需要が高まる中、両社はパーム油の代替品をいち早く市場に提供することを目指す。

ジェノマティカ社は、2021年8月にルルレモンと植物由来ナイロンを共同開発するために提携、2022年3月には旭化成株式会社とバイオマス原料をベースにしたヘキサメチレンジアミン(バイオHMD)に関して戦略的パートナーシップを締結するなど事業展開を拡大している。

ユニリーバにとって、今回のベンチャーはこれまでのパーム油に代わるバイオテクノロジーへの最大の投資になる。初期投資に合わせて他の戦略的投資家の参加を見込んでおり、ホームケア市場とパーソナルケア市場を合わせた6250億ドルを活用する機会の提供を目指す。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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