オンコリスバイオファーマ、12月6日にマザーズ上場
2013.11.12
編集部
バイオ創薬ベンチャーのオンコリスバイオファーマ(東京都港区、社長浦田泰生氏)が12月6日、東証マザーズ市場に上場する。同社は、2004年3月にウイルス学に基づく創薬を事業のコンセプトとして医薬品事業、検査薬事業の両輪による企業活動を推進する目的で設立した。
医薬品事業においては「癌と重症感染症」を対象に難病への新たな治療オプションとなる安全で有効な新薬を開発する。検査薬事業では、同社のプラットホーム技術であるウイルスの遺伝子改変技術を活かした新しい検査サービスを提供する。
医薬品事業では、肝臓がん、食道がん、腎臓がんの新薬3品目とHIV感染症3品目の計6品目を開発中。また、検査事業では、がんや白血病などに係る対外検査3品目の開発に取り組んでいる。
2012年12月期の業績は、売上高3億9千万円、経常損失9千8百万円、当期純損失1億2百万円。売り上げの99%が主力のHIV感染症治療薬「OBP-601」(開発品目)をライセンスした米ブリストールメイヤーズからの売り上げで占める。また、同社の株主として2009年10月に新規分子標的抗がん剤の全世界における独占ライセンス導入契約を交わしたアステラス製薬が同社の株9.31%を保有している。