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低用量イソトレチノインは卵巣予備能に影響せず

ニキビ治療のための全身性イソトレチノイン治療による卵巣予備能への影響を検討した試験結果が9月10日、「Dermatologic Therapy」オンラインに掲載された。

皮膚科の日常診療で最も頻繁に使用される薬剤のひとつであるイソトレチノインは、ブラックボックス警告により催奇形性が上げられている。今回の研究の目的は、中等度から重度のざ瘡(ニキビ)を有する女性患者の卵巣予備能に対する低用量イソトレチノインの影響を評価することとした。低用量イソトレチノイン投与の女性ニキビ患者60人と対照の66人を対象に6か月の前向き対照コホート研究を実施。卵巣予備能への影響は抗ミューラー管ホルモン、卵巣容積、胞状卵胞数で評価した。

その結果、イソトレチノイン治療後の患者と対照患者の間で血清抗ミューラー管ホルモン値に有意差はなかった。また、抗ミュラー管ホルモン値は投与患者の治療前後で有意な変化はなかった。卵巣容積と胞状卵胞数の両方とも治療前後で有意な変化は見られなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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