スイスの香料最大手ジボダン社は、23日、アメリカの革新的な炭素回収変換会社LanzaTechと提携して、再生可能な炭素から持続可能なフレグランス成分を共同開発すると発表した。
LanzaTechは、15年以上にわたり炭素排出物をエタノールに変換するプロセスの開発を行ってきた。変換されたエタノールは洗剤、衣類、靴、食品包装などの消費財を作るために必要な成分に応用されている。さらに合成生物学とモデリング機能を活用して生体触媒に新しい経路を導入し、このプロセスを通じてさまざまな化学物質を生成することに成功している。
今回のジボダンとの研究協力では、この合成生物学の能力を活用し、エタノールの生産を超えて、ジボダンのポートフォリオ全体で使用される主要な香料成分への新しい経路を見出していく。両社は持続可能な方法を使用して香料パレットを強化し、地球にも良いものにすることで消費者にサービスを提供し続けるという共通の目標を推進する。
