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肥満術後の時間制限のある食事、骨の健康に影響

時間制限のある食事と減量が骨代謝と健康に及ぼす影響を検討した無作為化試験の結果が10月14日、「Obesity」オンラインに掲載された。

今回の研究では、メタボリックシンドロームの要素がひとつ以上ある24人(女性76%、年齢中央値47歳)を時間制限のある食事(12時間以内に自由に食事可能)グループ、または標準的な食事アドバイス(食品ピラミッドを記載したパンフレット)グループに無作為化して比較。ベースラインと6か月のフォローアップで、二重エネルギーX線吸収法による骨代謝回転マーカーと骨ミネラル含有量/密度を評価した。

その結果、時間制限のある食事グループの減量応答者(0.6キロ以上の減量達成)ではⅠ型コラーゲンC末端テロペプチドが減少する傾向が見られたが、標準的な食事アドバイスグループの減量応答者では増加する傾向が見られた。Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチドにはグループ間で差はなかった。標準的な食事アドバイスグループの減量応答者では全身の骨ミネラル含有量が減少したが、時間制限のある食事グループの減量応答者では変化はなかった。非応答者(0.6キロ未満の体重減少)では、骨の転帰にグループ間差はなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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