国際骨粗鬆症財団、骨粗鬆症の予防のため5項目推奨

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2022.10.24

国際部

国際骨粗鬆症財団(IOF)は、 世界骨粗鬆症デーにあたる10月20日、あらゆる年齢の人々に対し、より健康な骨づくりおよび骨粗鬆症予防について積極的に取り組むよう5つの項目を発表した。骨粗鬆症は、全世界で約5億人が罹患している骨の病気で、高齢者においては疼痛、身体機能の低下、自立喪失の主な原因となっている。 世界では、50歳以上の女性の3人に1人、男性の5人に1人が、骨粗鬆症性骨折を起こすと言われており、IOFは、骨を強化し、将来的に骨粗鬆症を発症して骨折するリスクを減らすためにできることを次のように提言している。

骨の健康と骨粗鬆症の予防のための推奨5項目
1.十分な栄養のあるバランスの良い食事を心がける。カルシウム、タンパク質、その他の重要なビタミンや栄養素を十分に含んだ食事。特にビタミンDは欠乏しやすく適度な日光浴による体内生成を促すこととビタミンDを含有する食品を積極的に取り入れる事やサプリメントからの摂取が重要になる。

2.積極的に体を動かす。 寝たきりの成人においては1週間で1年分の骨量を失う可能性があるとも言われるので、普段から体を動かすことは重要。体重による負荷をかけ、筋肉を強化するような運動が理想的な骨の強化運動とされている。 ジョギングやウェイトトレーニング、さらにウォーキングや伸縮性のある運動抵抗バンドを使った低負荷の運動まで、様々なタイプの運動が含まれる。 平衡感覚を改善する運動は転倒のリスク低下につながる。一般的な運動量の目安としては、週に2~3回、30~40分以上の運動をすることを推奨。 骨粗鬆症では、処方された薬物療法と並行して、目標に沿った運動計画を立てることが治療の重要な要素となっている。

3.喫煙や過度のアルコール摂取など、骨に悪影響を与える習慣を断つように。

4.健康的な体重を維持する。 低体重(一般にBMI19kg/m2以下)は骨粗鬆症の危険因子とされている。 特に摂食障害のある若者や、食欲が低下している高齢者において体重管理の問題がより重要視されている。

5.個人別の危険因子をより早く認識するのも重要。 50歳以降での骨折、4cm以上の身長低下、親に大腿骨骨折歴がある場合なども骨粗鬆症の重要なリスク要因として挙げられるが、骨粗鬆症の確定診断や治療が必要かどうかを判断するための次のステップとして骨密度検査 (DXA検査)が勧められる。

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