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変形性指関節症の痛みにコルヒチンは無効

リウマチや痛風の治療に使用されてきたコルヒチンが変形性指関節症にも効果があるかを検討した二重盲検無作為化プラセボ対照試験(COLOR試験)の結果が4月8日、「the Lancet Rheumatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、デンマークの外来クリニック1施設で募集した、100mm視覚的アナログ尺度での指痛スコアが40mm以上の症候性変形性手関節症成人患者100例を対象に、0.5mgのコルヒチンまたはプラセボの1日2回経口投与を12週間行う試験を実施。最も痛みのある指を評価対象とし、100mm視覚的アナログ尺度で評価した12週時の指痛の変化量を測定した。

その結果、指痛のベースラインからの変化量はコルヒチングループ-13.9mm、プラセボグループ-13.5mmで、差は-0.4mmのみだった。有害事象はコルヒチングループの72%、プラセボグループの44%で発生した。変形性指関節症の疼痛にコルヒチンの効果は見られず、有害事象の増加が確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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