グローバル情報会社 Circanaは、4月26日、2023 年第 1 四半期 の米国のプレステージ ビューティー業界の売上高は66億ドルに達し、前年同期から16%増加したと発表した。マス ビューティー市場は70億ドルを達成し、前年同期から10% 成長した。

メイクアップ部門では、プレステージ マーケットとマス マーケットの両方で最も急速に成長したビューティー カテゴリであり、同四半期のビューティー市場全体の売上高のほぼ 3 分の 1 を占めた。「リップスティック インデックス」現象と「トリート マインドセット」と一致して、リップ製品はプレステージ メイクアップセグメントで最も急成長（43％増）しており、 高価格のデザイナーブランド製品の売上高は、さらに速いペースでの成長をみせた。

スキンケア部門では、 量販店でのフェイシャルスキンケアの売上高はプレステージ市場を上回り、それぞれ 13% と10%の伸びを示した。 プレステージ スキンケア市場では、クリニカルブランドからの新規発売が売上を押し上げたため、クリニカル ブランドがナチュラル ブランドよりも大幅に成長し、主導的なシェアを取り戻した。

フレグランス部門では、プレステージフレグランスのギフトセットやミニサイズの商品の売上の増加が際立った。1 オンス未満のプレステージフレグランスは、第 1 四半期の販売台数の40%近くを占め、昨年から3ポイント増加。フレグランスを簡単に持ち歩きたい消費者や、ラグジュアリーなフレグランスを低価格で所有したい消費者にとって魅力的な購買傾向と分析されている。

ヘアケア部門は、30ドルを超える価格の製品の売上が増加したことにより、すべてのプレステージ ビューティー カテゴリーの中で前年同期比で最高の平均価格上昇を記録した。より高価な製品に加えて、ターゲットを絞ったトリートメント製品は、熱保護剤、薄毛製品、スカルプケアなどのプレステージヘアカテゴリーの販売を促進している。