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トリファロテン+NASHAがニキビ跡改善に効果

ニキビ跡への局所トリファロテンと注射可能な非動物安定化ヒアルロン酸(NASHA)ゲルによる連続治療を検討した研究成果が5月1日、「Journal of drugs in dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、顔面に生じた中等度から重度の尋常性ざ瘡(ニキビ)による萎縮性および炎症後のわずかに色素沈着した瘢痕のある10人の患者(19-25歳、男性3人、女性7人)を対象に、3か月間の在宅による局所トリファロテンを処方し、その後スキンブースターとしてNASHAゲル20mg/mlの注射を実施。ニキビ跡の重症度と観察された皮膚の反応に応じて、最低3回から10回のセッションを行った。

その結果、治療へのアドヒアランスは完全だった。デジタル写真による評価では、高度な臨床的改善または萎縮性瘢痕のほぼ完全な解消を伴う非常に効果的な結果が認められた。今回の研究で、局所トリファロテンとスキンブースターとしての注射可能なNASHAジェルによる連続治療が、ニキビ跡の改善に効果的であり、この結果は皮膚のリモデリングとコラーゲン刺激の相乗効果に関連している可能性があることを示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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