耳ツボのダイエット効果、医学的に証明される
2013.12.20
編集部
英国医学鍼治療協会(British Medical Acupuncture Society)の発行する「Acupuncture in Medicine」誌の12月16日オンライン版に、太りすぎの人の治療のために5つの耳の経穴(ツボ)への鍼治療の効果を明らかにした試験結果が発表された。
韓国の研究者らによるこの実験では、韓国で一般的に施術されている5つの耳のツボ(神門、脾臓、胃、飢餓、内分泌)の有効性を、食欲を抑える効果のある「飢餓」のツボのみへの刺激と比較した。
試験参加者はBMI23以上で、過去6カ月以内に他の体重管理治療を受けなかった91人。試験参加者は、治療群I(5つのツボへの留置鍼)、治療群 II(飢餓のツボへの留置鍼)と対照の疑鍼群(5つのツボへの一時的な刺激)の3群に無作為に割り付けられ、8週間の試験を行った。治療の4週間後、8週間後のBMI、胴囲、体重、体脂肪質量(BFM)、体脂肪率、血圧を計測された。
8週間後のデータが取れた58人の試験参加者の結果から、BMI、体重、BMFについては治療群と対照群で有意差が見られた。治療群I、治療群IIのBMIはそれぞれ6.1%、5.7%の減少が見られた(p<0.004)。2つの治療群に有意差はなかった。
研究者らは「韓国で一般に行われている、耳の5つのツボもしくは飢餓のツボへの鍼治療は肥満の治療に有効である」と結論している。