米リビング・プルーフ、カナダの製薬会社とベンチャー開始
2014.01.16
編集部
米バイオ開発のリビング・プルーフは1月8日、カナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルと美容皮膚科に貢献するベンチャービジネスを開始すると発表した。新ベンチャーでは、リビング・プルーフが独自に開発した架橋ポリマーフィルム技術StraterisTMを応用してアンチエイジングの商品開発を推進し、バリアントの医療機関での独占的販売チャネルを介して市場展開する。
新ベンチャーの市場価値は同社推定おおよそ7,500万ドルにおよぶとしており、将来的な利益分配比率はリビング・プルーフ60%、バリアント40%になる。
StraterisTM技術の最初のアプリケーションとして皮膚を再構築するフィルム(膜)を考案した。これは、通気性、弾力性に優れ、しかも知覚できない膜として機能し一日中つけておくことができるという。さらには、調整可能な特質を持つので審美的な皮膚科医療の多様な課題に取り組むことが可能と期待される。まずは、目の下の弛みやしわを減らすためのフィルムとして製品化される。両社は2014年3月に開催されるAmerican Academy of Dermatology Conference (米国皮膚科学会)でこのStraterisTM技術を活用した最初の製品を発表する計画があるとしている。
リビング・プルーフは、マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く。マサチューセッツ工科大学(MIT)デビッド・H・コッホ研究所のロバート・ランガー教授と投資会社ポラリス・パートナーズの共同創設者ジョン・フリント氏が2005年に共同で設立した。MIT、ハーバード大学、ボストン大学の科学者と研究チームを組んで高度なバイオテクノロジーおよび材料科学を使用して美容製品の発明に取り組んでいる。既に「Living Proof」の商標名でシャンプー、コンディショナー、トリートメントなどヘアケア製品の販売を全米で展開している。