
鈴木 晴恵 院長(すずき はるえ)プロフィール
1984年高知医科大学(現 国立高知大学医学部)卒業。同年、京都大学形成外科学教室へ入局。1989年に麻酔科標榜医、1990年に日本形成外科学会認定専門医を取得。2000年より鈴木形成外科(現 鈴木形成外科 小児科)院長を務める。
専門は形成外科、美容外科、美容皮膚科。眼瞼下垂症手術等の外科手術に従事する傍ら、1990年代よりレーザー治療やケミカルピーリングなどの美容皮膚科医療の普及に先駆的に着手。日本臨床皮膚外科学会や日本レーザー医学会、日本医学脱毛学会等の評議員・理事を歴任、学会長も務めた。2011年からは食と栄養学の研究を開始。現在はプラントベースホールフード(PBWF)の啓発をライフワークとし、2026年より一般社団法人プラントリシャンJAPAN 理事長に就任している。
鈴木形成外科 小児科HP https://haruesuzuki.com/contact-us/
40年の歩みが紡ぐ、患者さまの「健やかな毎日」への願い
「患者さまに健やかな毎日を過ごしてほしい」―そう穏やかに語るのは、京都で長年レーザーを用いた診療に携わってきた鈴木形成外科院長、鈴木晴恵先生です。
鈴木先生が外科手術ではない美容医療に注目するようになったのは1980年代半ばの研修医のころ。医療の範疇に組み込まれていなかった科学的根拠に基づいたスキンケアの確立に必要性を感じ、メディカルエステを考案・実践を始めたのが1990年。40年にわたり、形成外科医として多くのお肌の悩みと向き合ってきました。
常に「一人ひとりの患者さまにとって何が必要か」を問い続け、現在は皮膚への直接的なアプローチに加え、食事という内面からの視点を融合させたケアを提案しています。
負担の少なさを追求したレーザー治療の導入

鈴木先生がレーザー治療を手がけて行くことになるきっかけは、1983年に発表された選択的光熱融解理論に基づいて開発された赤あざ治療用の色素レーザー(ダイレーザー)が1988年に勤務先で導入されることになり担当を任されたことからです。選択的光熱融解理論とは、特定の波長(色)に吸収されやすい波長のレーザー光を照射することで皮膚の中の特定の色素にだけ作用させることが可能になるというものです。これは本当に画期的なことでした。1992年には同じ理論に基づき刺青除去用に開発された「Qスイッチ Nd:YAGレーザー」を導入。導入の目的は、真皮のメラニンに起因する青あざへの応用でした。それまでの青あざに対するアプローチは、ドライアイスを用いる手法が主流であり、極めて高度な習熟を要するものでした。
「レーザー治療は患者さまにとっても、術者にとっても負担を抑えた選択肢になると考えました。実際に臨床を重ねると、大人と乳幼児では皮膚の厚みや新陳代謝の違いから、必要な回数や期間に差が出ることが分かってきます。適切な照射間隔についても、データの積み重ねの中から一歩ずつ検討を続けてきました」
臨床経験から生まれた「レーザーピーリング」の体系化

皮膚の質感に着目した新たなアプローチ
あざに対するレーザー照射を継続する中で、鈴木先生は照射部位の肌の質感の変化に着目しました。1997年には米国ハーバード大学ウェルマン光線医学研究所に留学中に、レーザー脱毛の考案・開発をしたことで有名なメラニー・グロスマン氏にQスイッチNd:YAGレーザーの新たな活用について教わります。1998年、Qスイッチ Nd:YAGレーザーを応用した手法を「レーザーピーリング」と名付け、肌を整えることを目的としたケアとして体系化しました。
「そのころ私が手がけていた酸を用いるケミカルピーリングについて講演や専門書の執筆を頼まれるなど、美容医療を志す一部の皮膚科医の間に広まりつつありましたが、酸を皮膚表面に塗布することにより、皮膚表面から順にアプローチするのではなく、レーザーを用いることで表皮への影響を抑えつつ、真皮にも作用が期待され、健やかな肌の状態を目指す一助となります。患者さまにとってより負担の少ない方法をと考え、ケミカルピーリングとは異なる選択肢の一つとしてこの名称で体系化しました」
現代の美容医療における「医師の診察」の重要性
適切な診断に基づいたアプローチを
近年、美容医療は身近なものとなりました。しかし、40年以上にわたり皮膚を見つめ続けてきた鈴木先生は、安易な施術の広がりに対し、専門的なトレーニングに基づいた「診察」の重要性を説きます。
「皮膚の状態は、時に全身の健康状態を反映していることがあります。まずは状態を適切に把握することが重要です。美容的なケアが適しているのか、あるいは別の医学的アプローチが必要なのか。医師として疾患をふまえた判断を行うことが、医療の基本であると考えています」
一人ひとりに合わせた選択肢を提案する
特定の治療を希望して来院された場合でも、鈴木先生はまず徹底した診察を優先します。
「患者さまが何に悩んでおられるのかを伺い、その悩みに対して適した選択肢を提案することを大切にしています。そのための『引き出し』を増やすため、今も日々研鑽を積んでいます」
内面から健やかさを育む「食事」の力

国際植物性栄養医療カンファレンスにて、PBWFの先駆者・マイケル・クラッパー博士とともに。
プラントベースホールフード(PBWF)との出会い
2011年の東日本大震災、それに伴った放射能の問題を機に、鈴木先生は「何を食べるべきか」という問いを突き詰め、大きな転換点を迎えます。辿り着いたのは、植物性食品を精製せずに摂取する「プラントベースホールフード(PBWF)」でした。
「お肌の悩みで来られた方にも、食生活についてお伺いするようになりました。当院ではレーザーやメディカルエステも組み合わせますが、基本となる生活習慣を整えることが、持続的な健康のために重要であると考えています」
この食事法を自ら実践し、患者さまへも生活習慣のアドバイスとして提案し始めると、外からのケアに加え、内面からのアプローチを組み合わせる意義を感じています、とのこと。
「人の健康維持に寄与する食生活は、結果として環境負荷も少なくなるということを知りました。この考えを多くの方に知っていただくため、プラントリシャンJAPANとしての活動も進めています」
医療と教育の未来を「食」で支える
現在、先生は植物性の栄養を用いて診療にあたる医師(プラントリシャン)として、医療の枠を超えた活動に情熱を注いでいます。特に、医学教育や学校給食における食育の重要性を感じており、次のように語ってくださいました。
「対症療法だけでなく、食事の重要性を伝える場が必要です。給食もまた、正しい栄養を学び、日本の食文化を知る『食育の場』であってほしいと願っています」
人々の持続可能な健康と幸せのために

医師の仕事にとどまらず、美容と健康を「食」から叶える場所として、レストランのプロデュースも手掛けていらっしゃいます。
2026年1月、鈴木先生は「非営利一般社団法人プラントリシャンJAPAN」を設立しました。レーザー治療の臨床経験を土台に、今、その情熱は地球環境や動物倫理、そして何より「人々の持続可能な健康」へと向けられています。
「患者さまに幸せな気持ちで毎日を過ごしてほしい」 ―そう語る鈴木先生の姿勢は、単なる治療にとどまらず、患者さまが自分らしく健やかに生きるための道標となっています。
・レーザーピーリング
肌の状態に合わせ、2週間〜4週間ごとに5回程度の治療をお勧めしています。
ピコ秒レーザー装置であるPicoLOを用いています。
・標準的な費用
レーザーピーリング(1064nm、450ps)
22,000円/回(顔の治療の場合)、11,000円/回(手の甲の場合)
デュアルトーニング(ピコトーニンング+ピコフラクショナル)
27,500円/回(顔の場合)
ダブルトーニング( 1064nm+532nm)
27,500円(顔の場合)
・主なリスク・副作用
赤み、腫れ、色素沈着、乾燥、一時的な湿疹等が生じる可能性があります。
詳細は診察時にご説明いたします。
お問い合わせ:075-752-1533
