ナリス化粧品、エステティシャンなど養成校4月に開校へ

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2014.02.20

編集部

化粧品の訪問販売を主力に事業展開する株式会社ナリス化粧品(大阪市)は、今年1月末にオープンした東京研修センター内に併設したエステティシャンなどを養成するスクール「プリダージ」(スクール名)について今年4月にも社団日本エステティック協会から認定校として承認される見通しとなった。

東京研修センター(中央区京橋)は、エステやメーク、ネイルのプロ養成校「プリダージ」と訪問販売員200人が一堂に学べる研修センター、自社化粧品などを展示したショールームの3つを併設した大規模複合施設(延べ床面積990.93㎡)。

エステティシャンやメーキャップアーティストなどのプロ養成校「プリダージ」は、同エステティック協会が定める認定校の認定基準、認定校の施設・設備規約、カリキュラム構成・指導内容に準拠してエステ講座13コース、メーキャップ講座2コースなどを開設して年間300名から400名を対象(一般の個人と同社の販売員)に教育する計画。

同社は、東京研修センター開設に合わせて同エステティック協会に対し、認定校の承認申請を行ったもので「すでに当社のホームページで募集を始めたほかカリキュラムの編成などに取り組んでいる。4月に認定校として認可され開校できる見通し」(経営企画室)としている。

プリダージ・実技室これまで同社は、兵庫、大阪、秋田3県に「プリダージ」を開校し、現在までに累計3,000名にのぼる卒業生を輩出してきた。東京研修センター内に実習機を導入するなどして開設した「プリダージ」(写真)は、東京校として位置付けている。

今度、同社が既存の兵庫研修センターに加えて大規模複合施設「東京研修センター」を新設した背景には、東日本で知名度を上げブランドコンセプトの向上や化粧品販売をさらに強化して収益向上に繋げる狙い。

2014年2月現在、同社が展開するエステサロン数は、全国で200サロンにのぼる。「その内、関東甲信越だけで100サロンにのぼっており今後、徐々に増やして行く考え」(同)。また、エステサロンに顧客を誘導しエステ、メーキャップサービスなどを行って自社の化粧品販売に繋げる訪問販売員は、全国で21万人を数える。

こうした訪問販売形態を中心とした同社の2013年3月期売上高は、219億円にのぼる。特に、売れ行き好調なのが価格2000円から3000円の普及価格帯に位置付ける新製品のスキンケア化粧品。2014年3月期について同社は「業績を非公開としているが売上高の75%から85%を占める訪販事業が引き続き好調で、増収増益を見込んでいる」(同)という。果たして東京研修センター開設の狙い通り東日本地域でライバルの牙城を崩して訪販化粧品の業容・業態,収益拡大に繋げられるか、今後の動向が注目される。

参考リンク
ナリス化粧品

 

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