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ブラジルの消費者は天然成分のフェイシャル・スキンケアに強い関心?

ブラジルの消費者にフェイシャルスキンケアについて意識調査をした結果、回答者の80%が天然成分配合の製品に強い関心を示したー市場調査会社ミンテルはこのほど、このような調査結果をブログで発表した。しかし、ブラジルの化粧品会社は天然成分を使用するよりも新しい技術や化学成分に焦点を当て高いパフォーマンス性を追求しているようだという。

新製品を試してみることに対する調査では、調査対象者の内77%が新しい製品よりも、自分が現在、使っている顔のスキンケア製品や同じブランドから販売されている製品を使用する方が安全と考えている結果がでた。この新製品への厚い壁を打破するには革新的な天然成分を使用した製品開発がキーポイントとなり、消費者の購買心理を引き付ける可能性があるのではないかと分析する。16−24歳の女性は比較的、顔のスキンケア製品を使用する傾向が強いことから魅力的なパッケージもマーケティング戦略に欠かせない。

新製品研究の比較としてアジア市場の成功事例を挙げている。食品成分として消費者によく知られている成分を顔のスキンケア製品に応用した事例。フィリピンのTony Molyは「カプチーノ クリーム イン スクラブ」というフェイス・スクラブの製品でカフェインとコーヒー抽出物をスクラブに含有させた。パッケージはカプチーノのカップに似たデザインを採用。また、シンガポールのEtudeはヨーグルトの容器に入ったスキンケア製品の販売を新しく開始した。ヨーグルトのフレーバーに関連した果物(キウイ、ラズベリー、アプリコットなど)エキスを成分に加えているという。

ブラジルはコスメティック産業も注目している新興国市場の一つ。天然成分のスキンケアという潜在市場へブラジル国産メーカーのみならず海外企業が参入するチャンスがあるのかもしれない。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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