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スキンケア時の“心地よさ”と脳の血流変化量との関連を確認

花王株式会社(東京都中央区)はこのほど、スキンケア時に肌に触れることで得られる“心地よさ”と脳の血流変化量との関連を確認したと発表した。

試験では、20~49歳の女性20名を対象に、顔へのハンドプレスが脳血流に及ぼす影響を検討。具体的には、素手によるハンドプレスと、2種類のコントロール条件(ゴム手袋装着によるハンドプレス、手を顔に近づけるだけの動作)における前頭前野(眼窩前頭皮質と前頭極皮質)の脳血流変化量を、近赤外分光法(NIRS)を用いて計測し、快感情の喚起度合いとの関連性を解析した。

この結果、素手によるハンドプレスによって、前頭前野の血流変化量が安静状態よりも有意に増加することが認められた。さらに、素手によるハンドプレス条件と各コントロール条件の前頭前野の血流変化量の差分と、快感情評価値の差分とが、中程度の正の相関を示した。

さらに、20~49歳の女性15名を対象に、スキンケア行為の一例として、塗布感触の異なる4種のクリームA、B、C、Dを前腕内側に自身で塗布し、その際の脳血流変化量を、NIRSを用いて計測した。

この結果、クリームを前腕に塗布するというスキンケア行為のうち、感触の違いによって、関心領域の血流変化量が異なることを確認した。脳血流量変化に有意差のあったクリームCは、コクとしっとり感があり、肌なじみがよいという特徴があった。

以上の結果から、ハンドプレスやクリーム塗布など、スキンケア時に肌に触れることで得られる快感情の喚起度合いに応じて、前頭前野の活動が増加することが示唆されたとしている。

今回の研究内容の一部は、第20回日本感性工学会大会(2018年9月4日~6日開催)にて発表した。

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