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ニキビへの新規抗アンドロゲン薬が効果示す

新規抗アンドロゲン薬のクラスコテロン クリーム1%によるニキビへの効果を評価した研究結果が6月1日、「Journal of drugs in dermatology」オンラインに掲載された。

尋常性ざ瘡(ニキビ)への全身抗アンドロゲン薬は女性には効果があるものの、男性や妊婦では副作用が起こる可能性があるため、有用性は限られていた。そのため、ニキビに対する抗アンドロゲン療法の局所製剤の開発に焦点が当てられてきた。今回の研究対象となった局所クラスコテロン クリーム1% は、12 歳以上のニキビ患者への治療に承認された初の局所抗アンドロゲン薬であり、ニキビ治療における画期的な進歩となる。

これまでに2つの第3相臨床試験が実施され、どちらの試験も12歳以上の中等-重度のニキビ患者を対象としており、クラスコテロン1%クリームを1日2回塗布した方が、プラセボクリームよりも有意に効果的であることが示された。クラスコテロンは、臨床研究においてプラセボクリームと同様の安全性プロファイルを有することも示されており、臨床現場では全身性の抗アンドロゲン作用は観察されなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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