化粧品へのこだわりは「洗浄」と「水分補給」、価格よりも効果重視
2014.07.2
編集部
株式会社美容経済新聞社(東京都港区)産業調査部は、株式会社コンピューター・プランニング・リサーチと共同で、20代~60代の女性500人の「化粧品へのこだわり調査」を実施し、7月2日、結果を公表した。「洗浄」「整肌」「注入」「ベースメイク」と大きく4カテゴリーで調べた結果、どのカテゴリーでも「価格よりも効果を重視」という回答が最も高い割合を占めた。こだわりの2大アイテムは、化粧水と洗顔料だった。
調査では、「洗浄」(洗顔用石鹸、洗顔フォーム、クレンジング)、「整肌」(化粧品、乳液、クリーム、パックなど)、「注入」(美容液)、「ベースメイク」(ファンデーション、パウダー、下地クリーム、BBクリーム、CCクリーム、日焼け止め、UVカットクリームなど)と大きく4カテゴリーごとに、「経済性重視」「効果重視」「複数機能」などの軸で購入時の選択基準を聞いた。
調べによると、「洗浄」「整肌」化粧品は、ほぼ98~99%の人が使用していた。「注入」化粧品(美容液)は非使用者の割合が一番高く、約30%の人は使っていない。しかし、使っている人の回答からは、他カテゴリーより「効果重視」の割合がどの年代でも概ね高めの傾向が見られた。「ベースメイク」化粧品は、40代~60代は効果重視傾向。20代~30代は、「高価格で効果のあるもの」を重視する人が若干多い傾向だった。
価格が高いという理由で信頼する割合は全体レベルで約1割。とにかく”安価”を重視する割合はさらに少なく、「安いから」「高いから」が購入決定に至る傾向は弱い。強いて言えば、30代は「注入」以外は「経済性重視」の数字が各年代間で最も高いことから、経済性を重視している年齢層といえる。
最もこだわりの高いアイテムのベスト5は、1位:化粧水 2位:洗顔料 3位:ファンデーション 4位:美容液 5位:クリーム。年代別にみると、30代、60代は約30%が「化粧水」に、40代、50代は約25%が「洗顔料」がトップにくる。
一般的にスキンケアに熱心だと評される日本女性だが、なかでも「洗い落とすこと」と「水分補給」アイテムにこだわっている。各自が何アイテム使用しているかは今回の調査では不明だが、「洗浄」「整肌」化粧品は必須アイテムであり、その他の化粧品は取捨選択して使っているスタイルがうかがえる。
- 参考リンク
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「化粧品へのこだわり調査」