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欧州食品安全機関、接触性包装材について初会合

欧州食品安全機関(EFSA)の「食品の成分とパッケージネットワーク(Food Ingredients and Packaging Network)」の第1回目のミーティングがイタリアのパルマで11月12-14日に開催された。これは、専門家によるプラスチック以外の食品接触性パッケージ材のリスクアセスメント活動、アプローチを話し合うもの。

現在欧州では、プラスチック、再生プラスチック、特定のセラミックで作られた食品接触性包装材の規制は欧州で統一され、プラスチック製品に使用できる化学物質のリスト(ポジティブリスト)が法律によって定められている。しかし、これ以外の食品接触性包装材には、コーティング材、紙やボール紙、接着剤、印刷インキ、ゴムなどがあり、その統一規制はない。米国では、食品接触製材から溶出する物質も食品添加物とみなされ、食品に直接添加する食品添加物と区別するために「間接食品添加物」として定義されている。

食品接触性のプラスチック製品ではラップフィルムが代表的な商品。日本では、PVC製ラップフィルムから接触した食品に溶出した化学物質のノニルフェノール(NP)が1999年に報告され問題となった。NPは環境ホルモンの疑いが強く、その後2002年には環境省がはじめて環境ホルモンとして確認している。2000年あたりから食品用ラップフィルムの業界ではNPを含有しない製法に切り替えが進められ、2009 年には国産の家庭用および業務用ラップフィルムからはNP が検出されなかったことが報告されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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