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欧米で男性のヒゲケアが多様化

男性グルーミング市場が拡大する中、男性の顔ヒゲのケア製品が多様化している。顔ヒゲをはやす男性が最近、増えはじめており、専門にヒゲの手入れをする人口も比例して増加しているらしい。

英市場調査会社ミンテルの調査によると、イギリスの消費者の59%は働く環境で男性がヒゲの手入れをしていないのを見るとアンプロフェッショナルに感じるとしており、39%のイギリス人男性は顔ヒゲを奇麗に整える必要があるというプレッシャーを感じている。アメリカの男性の間でも同様な調査結果があるという。同社の公式ブログサイト(1月23日付け)で、アナリストVivienne Rudd氏は、ヒゲケアの多様化の実例としてハイエンドブランドの「トムフォード」、英国の高級理髪ブランドである「マードック」、アメリカのグルーミングブランド「ビリージェラシー」を紹介している。

Screen Shot 2015-02-01 at 15.24.00トムフォードの製品はビタミンEを配合しており、アーモンド、ホホバ、グレープシードなどのオイルから作られた「コンディショニング・ビアード・オイル」になる。タバコバニラ、ネロリポルトフィーノ、ウードウッドの3種類の香りがあり、ヒゲケアと同時にワードローブの一部として男の香りを提供するようデザインされている。

Screen Shot 2015-02-01 at 15.24.50マードックはヒゲのための3つのステップのプログラムを作成。“ヒゲシャンプー”でヒゲをきれいに洗い整える。小麦タンパク質を配合した“あごヒゲコンディショナー”でヒゲと肌を保湿する。“あごひげオイル”はアプリコット、ホホバ、ヒマワリ、モロッコ産アルガンオイルの成分を採用してヒゲを強化する。ヒゲ専用のモイストライザー、ワックスなど製品展開を広げている。

Screen Shot 2015-02-01 at 15.25.09ビリージェラシーはアロエ、グリーンティー、大豆タンパク質などを主成分に製品化したヒゲのクレンザーとコンディショナーをラインナップさせた。クレンジング剤は、絹のような滑らかさを回復させヒゲのもつれを解消するとキャンペーンしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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