エステにソニーが肌診断システム販売、資生堂、有機EL照明導入
2015.02.23
編集部
肌診断システムに新風が吹いている。ソニーは、肌診断を3秒という高速診断する新システム「ビューティーエクスプローラー」(写真)を開発、3月中旬から市場に投入し、エステ店や化粧品メーカーなどに対してリース販売する。また、資生堂とパイオニアは、自然光の状態で肌診断ができるメーク用の有機EL照明「OLE-B01」(写真)を共同で開発、化粧品専門店やデパートなどに順次、導入を始めている。
ソニーが開発した新システムは、デジタルカメラのイメージセンサーやテレビの画像解析(ソフトウエア)など同社が培ってきた技術を活用して実用化した。
特徴は、皮膚の内部のシミや毛穴、水分量など肌の状態を画像として取り込み、3秒で肌を解析した結果が小型タブレットに表示される。また、データの解析や顧客データの管理をインターネット上のサーバーで行う。
同社は、肌診断を3秒という高速診断できる新システムをエステ店や化粧品メーカーなどに月額15,000~20,000円(税別)でリース販売する。
一方、パイオニアと資生堂は、自然光の状態で肌診断ができるメーク用の有機EL照明「OLE-B01」を共同で開発した。資生堂専用のメーク用有機EL照明(電気を流すと光る性質をもつ有機材料を使って発光させる技術)とすることを目的に開発したもの。
メーク用有機EL照明の特徴は①自然光に近いため発色性や視認性に優れ、色が自然に見える ②面全体が発光するため、目に優しい ③使用シーンに合わせて3パターン(自然光、オフィス、ラウンジ)のメークモードを搭載 ④12パターンのリラクゼーションモードを搭載 ⑤リモコンで調光・調色を簡単に操作 ⑥薄型でシンプルなデザイン ⑦低消費電力で、水銀などを含まない環境に配慮した照明。特に、面光源というこれまでにない発光の仕方をすることから、影を作らない、眩しさのない自然の柔らかな光を作ることができるのがミソ。
同社では、対面販売するカウンターで自然光に近い肌診断を推進し、サービスの向上に繋げていくため化粧品専門店、デパート、量販店などに有機EL照明を順次、導入を始めた。
- 参考リンク
- ソニー株式会社