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仏ロレアル、第1四半期決算、ユーロ安で大幅増収

化粧品最大手の仏ロレアルは2015年第1四半期の決算を4月20日、発表した。売上高は64億4千万ユーロで前年同期比14.1%の大幅増収となった。ユーロ安という非常に肯定的な為替の影響を受けた。 既存店ベースでは前年比4%の増加で、恒常為替レート(CER)では5.2%の増加だった。

事業部別にみると、高級ブランドを展開するロレアルラックス事業部はダイナミックな成長をみせ20%の増収を記録した。イブサンローランから新しく発表した女性用香水“Black Opium”などの売行きが好調で、ブランドの化粧品売上は2桁成長となった。ドラッグストアなどを販売チェーンに展開するアクティブ化粧品事業部は、成長路線を維持し前年比10%増の売上高だった。ヘアケアを基幹プロダクツに展開するプロフェッショナルプロダクツ事業部は緩やかな業績改善が確認され、ロレアルパリなど一般消費者向けのコンシューマープロダクツ事業部では、西欧市場はわずかに減速したものの北米市場は緩やかな成長を維持した。

同社はブラジルのヘアケアブランドNielyの買収を今年4月に確定しており、2014年に買収した中国の化粧品会社マジック、米メイクアップアーティストブランドNYX、アロマスキンケアのデクレオール、高級スキンケアブランドのカリタとあわせて国際的なポートフォリオを補完する。今後は主要地域とカテゴリから分析して、より強固なポートフォリオの構築を目指す。また、ブランドの活性化と電子商取引の発展のためデジタル革命を加速するとしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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