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セントジョンズワートの副作用、病院処方薬と同じ

南オーストラリアのアデレード大学の研究で、うつ症状や不眠に効果があるとされるサプリメントのセントジョンズワート(セイヨウオトギソウ)は、病院で処方される抗うつ薬フルオキセチンと同様の有害反応を引き起こす可能性があると7月1日、南オーストラリアのニュースサービスThe Lead South Australiaが伝えた。

研究者らは既発表の研究報告を調査し、セントジョンズワート関連で84件、フルオキセチン関連で447件の副作用報告を特定した。セントジョンズワートでの報告が少ないのは、利用者が少ないことと副作用が知られていないことによると考えられた。

セントジョンズワートの副作用は不安感、発作、めまい、嘔吐、記憶喪失、攻撃性などでフルオキセチンと類似していた。

アデレード大学の医学薬理上級講師Ian Musgrave博士は、医師の処方箋なしでセントジョンズワートを使用できることが問題と述べ、殆どの人に副作用は起きないが、もし起きたら医師や薬剤師に伝えるべきと述べている。

セントジョンズワートなどのハーブ類も抗うつ薬・避妊薬・血液希釈剤などと併用すると深刻な副作用が起こる可能性があるため、使用しているサプリメントがあれば医師と薬剤師に報告することが必要だ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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