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大豆イソフラボンで脳梗塞リスク増加

大豆イソフラボンの大量摂取で虚血性脳卒中(脳梗塞)のリスクが増加するという研究結果が8月5日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。

女性の更年期障害・症状の緩和に用いられるホルモン補充療法は、脳梗塞のリスクを増加させることがわかっている。自然由来のエストロゲン(女性ホルモンのひとつ)とも呼ばれる大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た化学構造と働きをすることから、ホルモン療法の代替サプリメントとして市販されている。今回、大豆イソフラボンにはエストロゲン同様に脳卒中のリスクがあるかどうかが検証された。

中国人研究者らによるこの研究は、心臓血管疾患やがんなどの疾患のない6万6832人の女性(40〜70歳)を対象に行われた。食事内容は対面インタビューで確認。各家への訪問と医療記録から脳梗塞の発症を記録した。10年間の追跡期間で3110件の脳梗塞の発生が報告された。食品によるイソフラボンの摂取量は脳梗塞リスクとの関連が見られた。摂取量により5グループに分けて一番少ないグループを基準とした場合、2番目に多いグループでは5%、以降10%、11%、24%とリスクが順に増加することが分かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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