イリドイド含有食材が体内AGE産生を抑える可能性を示唆
2015.09.15
編集部
モリンダ ワールドワイド インク(米国ユタ州プロボ)は、第12回国際メイラード反応シンポジウムに出展し、ランチョンセミナーにおいて、アメリカ本社研究員のBrett J. West(ブレット・ウエスト)氏がイリドイド含有食材の抗糖化作用に関する研究結果を発表した。
イリドイドは、ノニ、サンシュユ、オリーブなどに含まれており、様々な生理活性があることが報告されている化学成分の一種。
試験管モデル試験によると、イリドイド及びイリドイド含有植物は抗糖化作用を示した。なかでもノニ種子エキスはコラーゲン、ケラチン、ヒト血清アルブミン(HAS)の糖化においてもっとも高い効果があった。
また、ノニに含まれるイリドイドの脱アセチルアスペルロシド酸(DAA)、アスペルロシド酸(AA)にAGE(終末糖化産物)前駆体であるメチルグリオキサール(MG)を捕捉させる作用が確認された。
さらに臨床試験では、4週間のイリドイド含有植物飲料の摂取でTruAge(AGE値スコアから換算した年齢)に改善がみられ、疫学調査により、イリドイド摂取は皮膚自家蛍光の低下と関連することがわかった。
これにより、イリドイド含有食材が、体内でのAGE産生を抑える可能性があると結論付けた。
- 参考リンク
- モリンダ ジャパン合同会社