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3Dプリンターで髪の繊維プリント技術開発

3Dプリンターの実用化が進む中、最近では皮膚のモデリング、3Dプリントのメイクアップ製造開発など化粧品業界での応用が活発になってきている。

このほど、米カーネギーメロン大学ヒューマンコンピュータインタラクション研究所の研究者は、安価な熱溶解積層法(FDM)プリンタを使用してリアルな毛髪繊維を作成する独創的な方法を開発したと発表した。ヘアケア業界、繊維産業への応用が期待されるとして注目されそうだ。

3-d-printed-hair2_400x225.jpg-min同研究所のGierad Laput、Xiang ‘Anthony’ Chen 、Chris Harrisonの研究者が開発した方法は簡単だという。 FDMプリンタを使用しプラスティックフィラメントを加熱した小さなノズルを通過させ所望の3次元形状が得られるまで引っ張るという方法(写真は大学公式サイトより)。

特別なハードウェアは不必要で既存の製造工程に統合することが可能としている。繊維は、密度と長さを自由に調整でき、素材の色も変化できる。ただ、現段階では10平方ミリメートルの毛を生成するために約20〜25分の時間を要するとしており、製造時間の短縮化という課題は残るようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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