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サウジアラビアのハラール化粧品市場の予測

国際市場調査会社のTechSci Research(カナダ、ブリティッシュコロンビア州)は、有料レポート「Saudi Arabia Halal Cosmetics Market Forecast & Opportunities 2020(サウジアラビアハラール化粧品市場予測と機会2020年)」のサマリーから、サウジアラビアのハラール化粧品市場は2015年から2020年の5年間において15%以上の複合年間成長率(CAGR)で拡大するだろうとの予測を12月7日、発表した。

宗教的な要因からの需要拡大のほか、消費者の健康意識の高まりから非イスラム教徒の間でもハラール化粧品の需要が高まると推測している。若い世代は特にオンライン情報に精通してきており、今後のハラール化粧品市場を大きく左右すると見積もっている。サウジアラビアの同市場を牽引している主要メーカーとして、 Inika、 One Pure、 LLC、FX Cosmetics、Clara International Beauty Group、Samina Pure Minerals Makeup Ltdなどを挙げている。

2014年の売上ランキングでは香水とスキンケア部門が最大のシェアを占め、ボディケア、ヘアケア、ベビーケア製品と続いたという。サウジアラビア王国内の富裕層の顧客基盤の存在はハラール化粧品市場拡大の魅力的な可能性を持つとし、「これからの5年間、高品質のハラール化粧品の消費を後押しすると期待される」と TechSci社リサーチディレクターの Karan Chechi氏は述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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