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米ヘアケアブランド・ウェンに集団訴訟

ロサンゼルスを拠点に活躍するヘアスタイリスト・チャズ・ディーン氏が開発したヘアケアブランドWen(ウェン)が利用者から脱毛や頭皮の損傷などを理由に損害賠償の訴訟をおこされていたが、昨年末には集団訴訟(クラスアクション)に発展し、その数が200人以上になったとしてアメリカで話題になっている。

ウェンの親会社はダイレクト・マーケティング大手のガシー・レンカー社。ウェンは自然の植物やハーブなどの特殊な成分をブレンドでして製品を製造しており、ラウリル硫酸ナトリウムなど化学薬品を配合しないとしている。スポークスマンにブルック・シールズ、アリッサ・ミラノなどの有名人を起用して売上実績を着実に伸ばしていった。

今回の集団訴訟の報道の一例では、米ニューヨーク・デイリー・ニュースのオンライン版(2015年12月15日付)は原告の一人、フロリダ州在住のエイミー・フリードマン氏がウェンのクレンジングコンディショナー・スイートアーモンドミントのキットを利用して2週間以内に異常な量の髪の毛を失ったという体験を事例として紹介した。 ただ、原告が利用した製品の成分とヘアダメージの因果関係については明らかにしていない。

ウェンは2009年、日本市場に進出しており、公式サイトなどで洗髪料、ヘアパック、ヘアトリートメントなど製品販売を展開している。現在、アメリカの訴訟では和解案にむけ調停が進行中としているので、今後の展開に注視したい。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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