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米Birchbox、“アスレジャー”トレンドを化粧品開発へ活用

Birchbox ARROW FULL SET化粧品の試供品定期販売ビジネスを展開する米Birchbox(ニューヨーク州)は自社製品開発の第2弾として 新しいブランド「ARROW」を1月7日、発表した。新ブランドは“athleisure/アスレジャー”(アスレティックとレジャーを掛け合わせた造語)トレンドに触発され開発された。軽量で長時間着用できるメイク、スキンケア、ボディケア製品ラインになり、運動中および運動の後、自然な美しさを高めるためにデザインしていく。

「ARROW」デビューコレクションとして、チークティント(18ドル)、リップバーム(14ドル)、アルミフリー・デオドラント(9ドル)、ウオータープルーフ化粧ポーチ(12ドル)の販売をアメリカ、カナダの公式サイトおよびニューヨークのマンハッッタンにある旗艦店で開始した。同時に期間限定で全製品を含むスターターキッドを36ドルで発売。この春には、フェイシャルミスト、ウオータープルーフマスカラ、クレンジングパッドなど5品目を追加する計画があり、豊富なラインアップでブランド浸透を目指す。

試供品の定期販売として2010年にスタートしたBirchboxだが、昨年下期より製品開発事業へ乗り出し、製品開発の経営戦略を活発化しているようだ。新しいブランドのリリースでは同社共同創設者兼最高経営責任者(CEO)の Katia Beauchamp氏は、“当社のお客様はアクティブなライフスタイルをリードする女性”と称し、ファッション業界でアスレジャーのブランドや製品開発が既に活溌になっている動向があると指摘しながらビューティー業界でこの概念を開拓し迅速に市場投入して顧客に届けたい、などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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