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自分で測ったウエストサイズはなぜか小さめ

医療機関で測定したウエストサイズと自分で測ったウエストサイズに違いはあるかについての研究が、「Annals of Family Medicine」5/6月号に掲載された。

ウエスト周囲は代謝リスクの情報として重要だが、その計測のために外来受診をするということには問題がある。今回の研究では、メタボリック症候群高リスクの患者識別のために専門家が行ったウエスト周囲測定値に比べ、自己測定値が同様に有用かどうかを評価した。対象となった患者には、ウエスト周囲測定方法のイラスト入り説明書を渡した。専門家は標準的な訓練を受けていた。

対象者は女性585人と男性165人。女性の年齢は40±14歳、BMIは27.7±6.0キロ/㎡、男性は41±14歳、29.3±4.6キロ/㎡だった。自己測定と専門家測定でウエスト周囲値に有意差はなかったが、著者らは、臨床的に重要な「偽陰性率」があることを発見した。標準体重の女性11%および肥りすぎの女性の52%が、専門家測定ではメタボリック症候群の高リスクカテゴリー(周囲88cm以上)に分類された。しかし、それぞれ57%、18%の女性の自己測定は、この数値より少なかった。男性ではそれぞれ15%、84%が、高リスクカテゴリー(周囲102cm以上)に分類されたが、23%、16%の自己測定はそれより少なかった。

「偽陰性」は、病院の検査などで使われる用語で、検査結果により病気なのに健康であると判断される割合を指している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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