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大塚製薬の米国小会社か開発した片頭痛の治療薬をFDA 承認

大塚製薬株式会社(東京都千代田区)の米国子会社であるアバニア社は、同社が開発してきた成人の急性片頭痛の治療薬「ONZETRA™ Xsail™(オンゼトラ・エクセル)」が米国食品医薬品局(FDA)から販売の承認を得たと1月28日、発表した。

img.php「オンゼトラ・エクセル」は新規のデバイス・エクセル( Xsail™)を使用してスマトリプタンの乾燥粉末剤を吸入する即効性のある製剤になる。スマトリプタンは錠剤の片頭痛薬として20年以上服用されてきるが、アバニア社は今回新しく鼻腔内へ薬剤を届けるデバイスを開発した。

 

img-1.phpこれにより通常の鼻スプレーでは届けにくい鼻の奥深くまで効率よく粉末状のスマトリプタンを届けることができるという。米国疾病管理予防センター(CDC)の報告によると、米国には 3,700 万人以上もの片頭痛患者が存在するので、より優れた効能と即効性の新薬投与に期待が膨らむ。

バイオベンチャー企業のアバニア社(カリフォルニア州)は、2015年1月から大塚製薬の米国子会社となり大塚グループの傘下に入った。アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、片頭痛やその他の中枢神経系の分野の開発を行なっている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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