トスカーナ地方の食生活はうつ病予防に効果的

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2016.04.21

国際部

イタリアのトスカーナ州キャンティ地方で実施されたInCHIANTI研究の成果が4月15日、「British Journal of Nutrition」オンライン版に掲載された。

キャンティはこの地で生産されるワインの「キャンティ」でも有名。この地域で行われているInCHIANTI研究は、主に高齢者を対象にした長期にわたる集団ベースの観察研究であるが、今回は18~102歳までが対象。これら参加者1362人の食事パターンとうつ病発症の関連を9年間の追跡調査した結果が発表された。食事パターンのデータは。食事摂取頻度調査(FFQ)を用い、ベースラインのデータは1998年に収集を開始し、3、6、9年後に再収集を行った。うつ病スコアはうつ病自己評価尺度(CES-D)を用いた。

その結果、野菜、オリーブオイル、穀物、果物、魚を取り入れ、ワイン、赤身肉、加工肉を控えめにした「典型的なトスカーナ食パターン」が多い人とうつ症状発症の間に逆相関が見られた。

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