最新エステティック市場規模を発表<矢野経済>
2013.01.16
編集部
市場規模はほぼ横ばい
株式会社矢野経済研究所は「エステティックサロン市場に関する調査結果2012」を1月7日に発表した。
同調査サマリーによると、2012年度のエステティックサロン市場規模は、前年度比99.9%の3,491億円の見込みで、ほぼ横ばいの推移となった(図1)。
その要因として、美容、痩身・ボディ市場では大手エステティックサロンを中心に単価や来客数が下げ止まっていることや、脱毛市場では、脱毛に特化した低価格サロンが事業を拡大していることが挙げられている。また、参入企業の多くが既存店舗のリニューアルやスクラップアンドビルドによる売上改善などに取組んでおり、企業能力の強化と財務体質の改善に向けた試みが奏功、売上の伸びがみられるとしている。
注目すべき動向としては、中国をはじめとしたアジア地域への海外出店が進んでいることや、脱毛に特化した低価格の脱毛専用サロンが女性の脱毛ニーズを顕在化して市場を大幅に伸ばしていること、またインターネットマーケティングの充実を図る企業の増加が挙げられている。
市場拡大の鍵は、消費者の信頼獲得・潜在ニーズの顕在化
エステティックサロン市場は2013年度以降も横ばい傾向で推移すると予測している。消費者のエステティックに対するニーズ自体は高まっており、さらにリラクゼーション関連・美容関連市場の動向をみると、潜在需要は大きいものの、エステティックサロン市場はこれらのニーズを確保できていないと指摘している。
今後の市場拡大のためには、エステティック認証制度など業界が一丸となった活動を積極的に行い消費者の信頼を獲得し、さらに潜在ニーズを顕在化させる業態開発やサービス開発が鍵となるという。
※同調査におけるエステティックサロンとは、エステティシャンが手技、化粧品、機器を使用して施術するサロンを指す。
- 参考リンク
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株式会社矢野経済研究所
http://www.yano.co.jp
「エステティックサロン市場に関する調査結果2012」(2013年1月7日発表)
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1050.pdf