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ステロイドが効かない手湿疹に有効な経口治療薬

慢性手湿疹へステロイドを使用しない治療のアリトレチノインの臨床試験結果が8月2日、「British Journal of Dermatology」オンライン版に掲載された。

慢性手湿疹患者15人を対象に、最長27日間の1日30mgアリトレチノイン経口投与を実施。疾患の重症度は臨床スコアを用いて評価した。全ての患者の皮膚生検を定量PCRおよび免疫組織化学法で行った。

アリトレチノインによる慢性手湿疹の臨床的重症度の改善は、大多数の患者で観察された。皮膚生検による分析では、基底層のKi-67陽性細胞の有意な増加、クローディン1、ロリクリン、フィラグリン、サイトケラチン 10などのさまざまな皮膚バリア遺伝子の異常発現が確認されたが、アリトレチノイン治療後には正常化していた。慢性手湿疹患者では、サイトカインであるThymic stromal lymphopoietin (TSLP)が大幅にアップレギュレートしていたが、こちらも治療後には正常化し、フィラグリンと負の相関を示した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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