【美経リサーチ】ノンシリコンシャンプーの利用実態(1)ノンシリコンシャンプー、実際のニーズは
2013.05.18
編集部
ノンシリコンシャンプー、「使ったことがある」は3割
「ノンシリコン」を謳ったヘアケア製品が市場を席巻して久しい。髪のまとまりを良くするシリコンはヘアケア製品に多く含まれる成分だが、「頭皮や髪に悪影響がある」とクチコミを中心に広がり、シリコンを含まないヘアケア製品が売上を伸ばしている。メーカー側も、ノンシリコン製品への開発が積極的だ。3月には、資生堂が「TSUBAKI」をリニューアル、ノンシリコンシャンプーラインを登場させた。また4月15日には、ユニリーバ・ジャパンが19年ぶりにノンシリコンシャンプー「ティモテ」が発売している。
そこで美容経済新聞では、4月23日~24日にかけて市場調査を行う株式会社コンピューター・プランニング・リサーチと共同で「シャンプーに関する調査」を実施、ノンシリコンシャンプーへの認知、使用状況、イメージなどを調査した。
シリコン・ノンシリコンの違い、「わかる」はわずか6.8%
本調査は全国の20歳代~60歳代の男女を対象にして行い、500人の有効回答数を得ている。男女はそれぞれ50%、年代は20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代以上とそれぞれ20%ずつで、うち有職者の割合は約7割を占めた。
まず、「あなたは、家庭で使うシャンプーを自分で決めていますか」という設問では、全体で75.6%が「決めている」と答えている。いまや家族であっても、自分が良いと思うシャンプーをそれぞれ決定・購入していることがわかった。さらに「あなたは現在、髪や頭皮に悩みはありますか」という設問では、「ある」と答えた人が全体で50.8%となり、うち2人に1人は「ケア製品で対策をしている」と、何らかのケア製品を使用していた。また髪や頭皮に悩みがある人の9割弱が自分で自身が使用するシャンプーを決めていることがわかった(図表1)。
図表1
図表2一方でノンシリコンシャンプーの使用状況について聞いたところ、「使ったことがある」と答えた人は全体の25.6%にとどまった。しかし前項で、髪に悩みがありケア対策をしている、と答えた人のうち44.9%がシリコンシャンプーを使用したことがあり、ノンシリコンシャンプーを“ケア製品”と捉えている人が多いことが考えられる(図表2)。
次に「あなたは『シリコンシャンプー』と『ノンシリコンシャンプー』の違いをどの程度理解していますか」と聞いたところ、「詳しく知っている」と答えた人はわずか6.8%、「なんとなく違いがわかる程度」と答えた人を含めても28.8%にとどまり、理解している人は少数派であることがわかった。
しかし、女性・20歳代に関しては、ノンシリコンシャンプーを使ったことがあると答えた人は42.0%、またシリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いを「わかる」と答えた人(「詳しく知っている」「なんとなく違いがわかる程度」を含む)は58.0%にのぼっており、ヘアケア製品への意識の高さが伺える。
◆本調査の実施について
調査企画: 美容経済新聞社 産業調査部
調査実施: 株式会社コンピューター・プランニング・リサーチ
★詳しい調査レポートを御希望の方へ
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尚、個人のお客様からのお問い合わせは、御遠慮させて頂いております。
本調査レポートは、無料となっております。
※美容経済新聞社とコンピュータ・プランニング・リサーチ社は、今後も共同で美容・健康分野に関する様々な市場調査を行い発表する予定です。